らふチルドレン事務局山崎です。
2020年8月9日10日に予定していました活動を中止にするという判断をさせて頂きました。

中止に至るまでの経緯と、コロナウイルスについての考察を残しておきたくて、これを書いています。

中止の判断をし、みなさんに連絡をしたのは、8月5日です。前日の8月4日に神奈川県のコロナ陽性者数が最多を更新しました。
最終的に判断のきっかけになったのは、
◎神奈川県の感染者が今一番増えてしまっていること。
◎近隣市の感染者が増加していること。
◎アメリカの子どもサマーキャンプで260人の参加者が感染し、子どもキャンプがクラスターとなっている、という報道がなされたこと。
この三つです。

私はコロナを正しく認識し、正しく恐れるならば、参加者保護者さんの了解を得た上での子どもキャンプ開催は可能だと思っていました。
それは感染を防ぐというよりは、万が一感染してしまっても大丈夫という考え方に基づくものです。
実際、感染を出してしまう可能性は、万が一とは言いがたいことになってきていたと思います。

それでも参加を予定してくれていた方のほとんどは、その事を納得された上で、参加を決意して下さっていたのだと思います。

私も、この夏少しでも子どもたちに楽しい思い出を…と思い、ギリギリまで粘ってみましたが、この状況での開催を、最終的に決断できませんでした。

感染者の増加、最多更新が毎日ニュースに流れ、アメリカの子どもサマーキャンプの報道では、子どもたちがどのような環境で感染したのかの詳細はないままに、
「子どもキャンプが感染を広める可能性…」と日本では報道されてしまう…
いまだ社会的にはコロナを出してしまえば、その活動の趣旨内容にかかわらず、100%の悪とされます。

この社会情勢の中で、感染者を活動後に出してしまえば、
どんなに良い活動だったとしても、参加者みなさんの理解を得ていたとしても、関係なく非難にさらされてしまう…
もしかしたら今後活動を再開できないほどのダメージを追うかも知れません。
さらに…非難は団体だけに収まらないかも知れません。
私はそのことに耐えられないと、思いました。

これが、中止を決定した経緯と理由です。

参加を決断してくれた保護者のみなさん
協力をして下さった施設の方、
一緒にここまで作り上げてくれたスタッフのみんな、
そして、楽しみにしてくれていたであろう子どもたち

関わって下さった全てのみなさんに
心からお詫び申し上げます。
出来なくてごめんなさい。


以降は、コロナ下での活動を判断するうえで集めた情報と、それをもとにした私自身の考察をまとめて記載します。
せっかく調べましたので、みなさんのコロナウイルスへの理解向上に、少しでもお役に立てれば…というところです。
信用性の高いサイトや機関の出している情報を選んでいるつもりですが、もし誤りがありましたら、教えてください。

新型コロナウイルスは、空気感染に近いかたち(エアロゾル)での感染をするものだということがわかってきました。
WHOも、エアロゾル感染があることを認める声明を7月に出しています。

さらには、無症状での感染者が相数いることもわかっています。
ちなみにあまり知られていないことですが、PCR検査で陽性が出たら、即イコール感染者と言えるのか…大きな疑問があるという報告があります。
まず、疑陽性の可能性。さらには保菌はしていても、別のコロナウイルスの可能性。健康な方の場合は保菌していても、感染という状態にはなっていない。というケースもあるということです。

アメリカのサマーキャンプの例で考察します。
キャンプ参加前の検査で全員PCR検査で陰性だった600人の参加者のうち、キャンプ後には40%以上の260人が陽性になりました。報道で確認出来たのはこの事実と、キャンプでは大声で歌を歌っていた。マスクをしていなかった人がいた。ということくらいです。

開催前ゼロだった感染者が、どのようにして260人まで増えてしまったのでしょうか…
どこかに保菌者が一人紛れ込んでいたとして、その方はこの期間の間に260人もの人と濃厚接触をしたのでしょうか…
大声で歌った時、その飛沫が260人の人の体内に入ったのでしょうか。

空気感染(エアロゾル)のようなことがあった。あるいは検査で陰性でも、保菌していた方が最初から相当数いた。と考えるのが、自然な気がします。

他にもクラスターと呼ばれる集団感染に、上記のようなケースが多数あります。

コロナは飛沫感染だから、濃厚接触が危険でソーシャルディスタンスを取りなさい、と言われてきましたが、エアロゾル感染があるということはつまり、人の集まる場所には常に空間に感染のリスクがあるということになります。

現在は、発熱などの体調不良を起こすとまずコロナ感染を疑い、検査を受けて陽性が出れば、外部での濃厚接触の現場をまず疑い、そこでまた出れば、クラスターとして認定されます。
しかし、以上の点から、そこでの濃厚接触だけが必ずしもPCR検査での陽性反応の原因であるとは限らない…と私は思っています。


次に、日本で新型コロナウイルスが原因で亡くなる方の数ですが、8月7日現在1035人(感染者44292人)。
致死率は現在2%を越えるくらいまで下がってきています。(世界では4%を越える)

年代別にみると、40才台で1%以下30才以下では0.1%、小学生以下はまだ死者は出ていないという状況です。
さらに、健康な方で発症しない方が相当数いること、日本はPCR検査数が少ない等を考慮すると、その確率は実際はもっと低くなると思われます。

ここで嫌な情報を提示します。
日本で毎年亡くなる方の数を調べました。
◎インフルエンザ
年間3,000人(起因するものを含めると10,000人程度)
◎肺炎
年間80,000人以上
◎熱中症
年間1,500人以上
◎交通事故
年間3,000人以上
◎自殺者
年間10,000人以上
うち10代以下1,500人以上

どれもショッキングな数字だと思いますが、中でも私は自殺者の数にダメージを受けました。毎年これだけの方が、自ら命を落としている…
年代別に見ると40才台が一番多いそうで、さらに、国の失業率が1%上がると、自殺死が2300人以上増えるというデータもあります。
コロナでの失業者が、自粛のせいで今後さらに増えてしまうかも知れないと考えれば、一番怖いのは、病気による死ではないのかも知れません。

改めてこの数字を見てから、コロナの事を考え直すと、
今まであった死に至る可能性と比べて、高齢者の方を除けば、コロナウイルスは危険度が高いものではないのではないか…
と私は思っています。


もうひとつ考えたい事として、
ワクチンと特効薬についてがあります。

頑張って感染しない、させないように自粛をしていれば、そのうち特効薬やワクチンが出来て救われる。
4月当初は「アビガン」など、沢山の薬に期待がされていました。
ワクチンも、早いところでは年内に人への投与が始まる…というところまできています。

しかし現在その情報は、非常に少なくなりました。特に政府や自治体の長の口から、「薬やワクチンが出来るまで、みんな頑張って欲しい」という言葉は一切聞かなくなりました。

何故か…
6月の終わりから、候補薬のコロナへの投与の効果を確認する臨床試験の結果が続々と出ていますが、確実な効果が確認出来ないとして、承認された薬はいまだ一種のみです。
薬の効果が臨床試験で確認出来ないのは、高齢者の方で基礎疾患のある方以外はほとんどが自分の力で回復できるためだそうです。
つまり毒性の弱いウイルス、だからです。

ワクチンについても、完成が急がれていますが、その効果と安全性について、専門家の間で疑問が出ています。
アメリカの50%の人が、ワクチンが出来ても接種しない…と答えているアンケートもあります。なぜ半分もの人が…というのは、報道が少ないので、検証できていませんが、
ワクチンが、ウイルス感染を100%抑えられるものではないということは、同じ仲間のウイルスの、インフルエンザのワクチンや、今までの情報から明らかだと思います。

薬やワクチンで、コロナウイルスを完全に撃退できない…そのことがはっきりしてきたからこそ、そこまで自粛と言えなくなった…
私たちは本当の意味でのwithコロナを考えていく必要があるのだと思います。


今までのまとめをします。
◎新型コロナウイルスは、飛沫感染だけではない可能性が高いこと、無自覚感染が多数なことを考えれば、なかなか感染を防げるものではない
◎新型コロナウイルスは、毒性が極めて高いものではなく、高齢者や基礎疾患のある方以外は、世の中の他の事柄と比べて、強く死を恐れるものではない
◎新型コロナウイルスの薬やワクチンが現在開発途中であるが、それによりコロナが終息することは考えにくく、ウイルスとの共存を考える必要がある

以上が私がコロナウイルスを理解するうえで集めた情報と、その考察です。

情報を集めている過程で痛感したことがあります。ニュースは発信する人や機関の考え方や感情によって、伝え方が変わってくる…ということです。
私のこのレポートも、キャンプを行いたいがために集めた情報と、その考察です。そのために欠けている視点などがあることを自覚しています。ご理解いただけると幸いです。


最後に、子どもふれあい活動への想いを書きます。

子どもたちには密なふれあいが必要です。
好きな人には抱きつき、
嬉しいときはじゃれあい、
しゅんとしてる人を見れば寄り添い頭を撫で、
怒ったら手が出る…(これは諌めなければなりませんが)
喜びを共有したい時は…もうこれはくっつかずにはいられません!(これは大人も同じ)
人として、自然なことです。

そうやって、人との距離を詰めながら、
他人の感情を確認し、理解し、共有するすべを探し、身に付けていくのだと思います。


今回のこのコロナ騒動で、
子どもたちからこの自然な行動を、成長していく上で必要な過程を、私達大人は奪ってしまっている…
その自覚を持っているからこそ、なんとしても、キャンプをやりたかったのです。

今は社会情勢に逆らって意志を貫き通す事が出来ませんでしたが、もう少し時間をおいて、コロナウイルスの正しい認識が広まってきたときに、また改めて、「蜜な子どもたちのふれあい」を提案する機会を私に下さい。

人がじゃれあってる姿は、その人だけでなくその周りの人をも幸せにします。その証拠の写真を添付しますので、良かったらそれを見て、ほっこりしてください!

写真の様なふれあいを、堂々と貫ける様になったら、必ず復活します。

長文読んでいただき、ありがとうございました。

2020年8月8日
文責
らふチルドレン事務局 山崎聡




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